Prat_2-2 20251116


 この前、1年目の部員とオセロをしました。負けて悔しかったため、直後に自分の得意分野である将棋をもちかけてボコしました。どうも、ややお久しぶりです。精神年齢ガキンチョ、ブログでは饒舌の阿部ゅ留ふぉすたぁです。
 今回もフィクションです。散々な物語ですが、話を何回かまたいだ後のラストはハッピーエンドです。文も構造も汚いしストーリーも滅茶苦茶ですが、気長で暇な方はお付き合いください。まあ、あれです。大枠を作ったのが中学生なので……。

 ポケットから取り出したのか、夕示の敵の手にはナイフがあった。夕示はナイフの攻撃に晒された。この時、夕示は過度な集中のために五感が働いていない状態である。しかし、彼はナイフをひらりと避けた。
 “虚象”——本来起こりえないはずの事象のことだが、白幸はそれを創りだしている。より具体的に言えば、意思を集中させることでエネルギーを生み出し、現実の一部に干渉している。では何に干渉しているのか、それは彼自身のもつ「強運」と呼ばれるものだった。
   「強運」とはそもそもなんだろうか。ここで一旦オセロを例にとって考えてみる。一方のプレイヤー(Aとする)は考えてプレイし、もう一方のプレイヤー(Bとする)は「何も」考えずに自分の石を置き、ルールに則ってプレイするとする。この場合どちらのプレイヤーが勝つだろうか。もちろん、プレイヤーAがほぼ全ての場合で勝つだろう。だが、「運」がよければ、プレイヤーBも勝つのだ。今度は将棋の場合で考えてみる。将棋はオセロより複雑だが、当てずっぽうでやったとしてもプレイヤーBの勝つ確率は0には決してならない。天文学的な確率でしか勝てないが、それを覆す「強運」があるならば問題はない。では、より複雑な現実での戦いでは? 夕示白幸はその「プレイヤーB」である。“虚象”は彼の「強運」を強化し、「好手」を導き出す。
 だが、限界もあったようだ。白幸には反撃のタイミングが無かった。何度かの攻撃の末、ナイフは彼の服を突き刺し、心臓に向かっていた。